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さくらの100ft箱

『8ミリ 小型シネマンスリー』の1961年6月号に、すごい記事がありました。古関敬三さんの「さくらカラーニュータイプ使用記」です。一部を引用します。

「現像があがって帰ってきたものをみますと、先ず第一に箱とリールの相違に気がつきます。30メートル(100フィート)巻の大きなリールとなり、富士のものと同一サイズになりました。箱は赤を主とした黒との二色のもので、録音テープと同一型式の箱で、しっかりしていて具合が良いようです。ちょっと細かくなりますが、箱の表面がビニール引きがしてあり、タイトルを書く白抜きの部分に迄コーティングされていることは、形式にとらわれて、その実をなくしているといえましょう。」(46P)

1961年2月に、さくらのカラーフィルムは感度ASA10から20になり、発色法が外式から内式になりました。その時点で、100ftリールが採用されたことが分かります。さらに、この時期はまだフジも100ft箱が現役なんだなぁ、と思って、前に推測したことが当たっていそうです。じんわりうれしい・・・古関さん、本当に、本当に、ありがとうございます。

さくらの100ft箱はこちらをよく見ます。ピンクがカラー、水色が白黒で、「ダイヤ箱」と呼んでいます。
sakura100ftdiaC.jpg 

sakura100ftdiaBW.jpg 

ダイヤ箱は引用にもある通り、オープンリールテープの箱のような開き方で、ふたと受け側の容器が写真の上の部分でつながっていて、ふたが上からかぶさるような形で開閉します。

しかし、記事にある「赤を主とした黒との二色のもの」という箱と、ダイヤ箱のカラーとは、どうも違う感じがします。それで気になってきたのが、こちらの箱です。
sakura100ftpro.jpg 

これもダイヤ箱と同じ開き方をする100ft箱です。女性の手前にある映写機は、1960年春ごろに小西六から発売されたコニスコープだと思います。

この箱はこの一つしか見たことがありません。残念ながらこの中はフジの100ftリールが入っているのですが、元箱のさくら8ミリフィルムの白黒=緑、カラー=赤、という法則から、これが白黒の箱だとすると、記事を言い換えて「緑を主とした黒との二色のもの」とは言えそうです。

そうすると、もしかすると、このコニスコープ箱のカラー版で赤があるのかも・・・というのは、だいぶ強引な想像です(^_^;)。でも、あるなら、見たいなぁ。

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文京区千駄木で活動しているコガタ社と申します。
ご家庭や地域で保管されている8ミリ・16ミリフィルムを中心に、状態や内容の調査、機材貸出・メンテナンスなどをお引き受けしています。
ここでは、主に小型映画について時おり調べたことを書いていきたいと思います。

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