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アグファカラー

アグファカラーのW8の箱とリールです。これを見た時は、「ワーッ」ってなるほど、本当にうれしかったです。

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アグファカラーのW8フィルムが国内で発売されたのは、1961年1月のことのようです。まだ発売記事を見つけられていないのですが、以下に使用記がありました。

  • 『小型映画』1961年3月号 飯塚重常「アグファ―・8ミリカラーテスト記」
  • 『8ミリ 小型シネマンスリー』1961年3月号 師岡宏次「アグファ・カラーを使用して」
  • 『8ミリ 小型シネマンスリー』1961年3月号 斎藤茂「アグファ・カラーを見て」

元箱は縦長の長方形をしています。この時発売されたのは、カラーリバーサル(内式)、ASA16、デイライトタイプ、価格は1,900円(現像料込)で、他と比べるとちょっと高めです。斎藤さんの記事によると、予告なく突然登場したみたいで、そのせいなのか、まだたくさんの雑誌に目を通してはいないのですが、記事や広告がほとんど載っていないような気がします。この後、タングステンタイプ(ASA32)も発売されていますが、それがいつなのか、これも今のところ発売記事や広告が見つからず、はっきりしません。カラーフィルムについての記事を読む限り、1962年の秋までには出ている様子です。

箱の裏面にある、「東京アグフア現像所」については、師岡さんの記事を引用します。

このフィルムは東京のアグファ現像所で現像される。待望された外国のフィルムの一つの日本国内現像が、戦後はじめて実現したわけである。必要日数は三日間といっている。自慢出来るほど早いわけではないが、従来のコダクロームを外国に現像に送って、五十日も八十日も待ったことを思うと、この三日間で現像出来るということは、非常に好都合な条件である。おそらくこれがいちばん待望されていたことであろう。

東洋現像所がコダクロームⅡの現像を受け付けるようになったのは1963年2月20日からなので、アグファの方が2年も早く始まっています。

この現像所の設立に関わっているのが、何かとすごい、大沢商会です。1969年(50年史)と1990年(100年史)に出ている2冊の社史で経緯が分かりました。1950年12月にアグファ製品輸入のため日独通商株式会社を立ち上げ、1953年9月に東京五反田に東京アグファ現像所を設立したとのこと。当時の記事は、『映画技術』32号(1953年8月25日発行)に載っていました。

アグフア・カラー(現像所新設)
 日独通商株式会社(旧アグファ日本代理店,取締役大沢善夫氏)が中心となり株式会社日本アグファ現像所を設立,アグファ日本代表ロイ氏が社長に就任した。カラー・ロールフィルム,印画紙の現像焼付から着手逐次シネ・カラー・フィルムの現像も行う予定で現像所は目黒区大崎町●●●に新設、建坪100坪で8月着工,11月完成する。

番地はここでは伏せますが、これは行かねば・・・当時の地図で場所を特定して、少しずつ年代を追っていったら、いつまでここに現像所があったのかも分かるかも、というのが次の目標です。でも、ちょっと冷静になってふと思ったのですが、大崎って品川区でしょうか・・・?何となく、道のりは長いような気がしてきました。

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文京区千駄木で活動しているコガタ社と申します。
ご家庭や地域で保管されている8ミリ・16ミリフィルムを中心に、状態や内容の調査、機材貸出・メンテナンスなどをお引き受けしています。
ここでは、主に小型映画について時おり調べたことを書いていきたいと思います。

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