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ヒノマルフィルム

弊社は、もとはNPO法人映画保存協会の小型映画部から独立して今に至っています。8ミリの箱を集めるのは、その頃からしていました。フィルムを撮影した年代が、箱からでもわかるようになったら、という気持ちから始めたことです。

その時に、今回のヒノマルフィルムの箱を見ることができました。画像はこちらに掲載されています。


戦前の『キネマ旬報』には、毎号ではないのですが、「アマチュア映画欄」のページがあって、1939年6月11日号にヒノマルフィルム発売のニュースが載っていました。

ヒノマル8ミリフイルム発売
 最近小型映画フィルム材料は甚だしく不足勝ちで、就中8ミリ等は各地の愛好者からその欠乏を訴えられてゐる折柄、先頃より三吉写真興業社から試験的に売出されてゐたヒノマル8ミリ・フイルムが、今度品質も十分に改良吟味され完全なスプール巻缶入りとなり、現像仕上げにも万全を期し、且能ふ限り大量に発売の策が樹てられ、久しい愛好者の嘆きを慰む事となつた。
 このフイルムは感色性質はオーソクロマテイツクで、日中野外では8ミリシネ・コダツクフイルムと同程度の露出で撮影出来る感光度を有つてゐる。定価は十六ミリ幅二十五呎一巻反転現像付四円五十銭である

1938年4月に発売されたさくら8ミリパンシネフィルムが現像料込で5円なので、それより少し安いです。初めて箱を目にした時は、うれしい気持ちが先に立ったのですが、改めて記事を読むと、この時代らしい商品名なのかなぁ、と思ったりもします。

三吉写真興業社のことは、全く分からないのですが、不思議なのは、小西六の社史『写真とともに百年』の503ページに、ヒノマルフィルムの広告が図版として掲載されていることです。なので、三吉写真興業社は小西六の関係の会社なのかな?と最初は思ってしまったのですが、社史の文章上では特にそのことに触れている箇所はなさそうです(多分・・・)。

「興業社」ってどういうことだろう?とか、現像も自社でしていたのかな?とか、いろいろ知りたくなってきます。ひとまずは、社史に載っている広告の元を探ってみたいのですが、どこから行けばいいのだろう・・・

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Author:kogatasha0808
文京区千駄木で活動しているコガタ社と申します。
ご家庭や地域で保管されている8ミリ・16ミリフィルムを中心に、状態や内容の調査、機材貸出・メンテナンスなどをお引き受けしています。
ここでは、主に小型映画について時おり調べたことを書いていきたいと思います。

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