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続 さくらU.S.パンクロの発売時期

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見たいと思っていた資料のひとつ、『NACSAニュース』をやっと読むことができました。いろんな図書館の司書の方にお世話になって、本当に感謝です。おかげさまで、国立映画アーカイブの図書室にたどり着くことができました。

最初に設定した発売時期の上限と下限(1952年8月頃~1953年10月頃)に従って、1952年から1954年に発行されている分を見たところ、「さくらU.S.パンクロ発売」という記事は載っていませんでしたが、1952年11・12月号の広告に初めて「小型シネ愛好家にはお待かねのさくらU.S.PAN 16mm 8mmフィルム」という惹句とともに、『小型映画』でも見たことのある16ミリリバーサルの箱が掲載されていました。

さらに、1953年3・4月号には、乳剤番号U.S.325以降のものは、感度が「Weston32° ASA40°」になった、という記事が載っていました。再掲ですが、この箱は1953年春より後になるのだろうと思います。乳剤番号も側面に書いてありました(では、その前の感度はどうだったのかな、と思っているのですが、まだちゃんと調べられていません)。
sakuraUSpan1.jpg 

sakuraUSpan_emulsion.jpg 

もうひとつ、『映画技術』を見ました。すると、何と!1952年8月発行の22号の広告に「撮影用さくら反転フィルム 8ミリ,16ミリ,35ミリ」と書いてあります。翌9月発行の23号の銀座さくら屋の広告にも「さくら・シネ・フィルム」の文字がありました。あれ・・・?

さらに、10月発行の24号に載っているフジのネオパン発売の記事には、こうあります。

従来国産の撮影用16mm及び8mmフィルムとしては、富士のネガティブ(16mm)とさくら反転用(16mm8mm)であったが、最近アマチュア映画界も漸く戦前の盛況を取り戻しつつあるし、また16mmはテレビ放送の開始に備えて反転用フィルムの需要激増の傾向もある処から、11月初旬を期して富士フィルムの反転用フィルム「ネオパンS」が16mm及び8mm両サイズに亙って発売されることになった。

これを読むと、この時点でさくらの8ミリ・16ミリリバーサルは既にあったように思います。そして広告のことを考えると、1952年8月ごろという発売時期の上限は、もっと遡れるのかもしれない、と思えてきました。これはもう一回、写真の雑誌を見なくては。

そして、もう一つ、引用部分に気になるところがあります。フジのネオパン8ミリ・16ミリが「11月初旬を期して(発売)」。あれ?富士フイルムの社史では1953年1月発売になってる・・・うーん、これももう一度調べるか・・・だんだん思っていたのと違ってきて、ドキドキしますが、まだ続きます。

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Author:kogatasha0808
文京区千駄木で活動しているコガタ社と申します。
ご家庭や地域で保管されている8ミリ・16ミリフィルムを中心に、状態や内容の調査、機材貸出・メンテナンスなどをお引き受けしています。
ここでは、主に小型映画について時おり調べたことを書いていきたいと思います。

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